もうすぐ花火大会ですね　楽しみにしている方も多いのではないでしょうか…
日本では競うほど花火の種類も多く華やかで豪華ですが
そんな中でも風情がある関東の線香花火が一番好きなのです
俳人　寺田寅彦の短編集「備忘録」で線香花火をこう例えています

【線香花火】の段階
　蕾　　火を着けた瞬間から命が宿ったかのように酸素を吸いこみながら
　　　　どんどん大きくなっていく火の玉
　　　　今にもはじけそうな瞬間は今にも花を咲かせる蕾のよう
牡丹　　パチパチと力強い火花。
　　　　迷いながらも一歩一歩進んでいく青春時代を彷彿させる
松葉　　やがて勢いを増し　一番激しく美しいさまは
　　　　結婚や出産。子供の成長など成熟している人生
散り菊　火花が一本一本と落ちていく。静かに余生を送る晩年
　　　　火の玉が赤から黄色に変わり光を失った瞬間は
　　　　人生の終焉のよう

何とも粋で風情があります
昔の人ってなんてロマンチックなんでしょう　　

igo